JR新函館北斗駅に入線するH5系編成車両の北海道新幹線上り「はやぶさ22号」=2017年3月18日、山本裕之撮影
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 開業から8年が経った北海道新幹線。工事の難航で2030年度末とする札幌延伸は延期が必至だ。その集客力と将来見通しを考える。

人気アニメ映画の舞台、にぎわう函館

 公開中の人気アニメ映画「名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)」の舞台となった北海道函館市。作品に登場する場所には「聖地巡礼」客が全国から訪れる。その一つ、国の特別史跡・五稜郭跡を一望できる五稜郭タワーには休日ともなると長い行列ができている。目当てはコナンにちなんだスタンプラリー。地元観光協会や函館市などでつくる実行委員会が企画した。

 東京都千代田区の書店経営の60代男性は妻と息子2人と訪れた。「1泊2日なので飛行機で来ました。時間に余裕があれば新幹線利用を検討しないでもないが、うーん、やっぱり飛行機かな」

 本州から函館へ来るには北海道新幹線か飛行機が主な手段だ。新幹線の場合、現在の終着駅・新函館北斗―函館(17・9キロ)はアクセス電車「はこだてライナー」が最速15分で結ぶ。ただ、東京駅からの所要時間は4時間以上で、利用者は多いとは言いがたい。

 一方、新幹線が札幌に延伸されれば、札幌―函館の所要時間は、新函館北斗での乗り換えを含めて1時間13分となる予定だ。

 コナンファンの友人と一緒に…

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